テスト評価表

 先日、校舎内の3か所に『テスト評価表』というものを掲載した。

 これは平たく言えば、漫画やドラマでよくある、テスト順位が張り出されるやつだ。

 とはいえ、全員の順位を張り出してさらし上げるようなことを目的とはしておらず、頑張った生徒を評価したいという考えから試験的に初めてみたことだ。

 掲載されたのは、中学生の内、『テストで420点以上の高得点者のゼミ内順位』と、『テストで得点が30点以上アップした生徒一覧』。

 当然だが、個人の得点などは一切載せていない。あくまでゼミ内順位や、○点上がった、という内容。


 このランキング表を作ることは以前から生徒に告知していたことではあるが、実際に張り出されてみると、皆が興味深々に眺めていた。

 また、この記事においても、頑張った生徒たちについて褒めたいと思う。
 以下に記載する生徒は、定期テストで420点以上を獲得した生徒。


 まずは、堂々の得点ランキング1位の中3生、A君。
 彼はゼミの立ち上げ当初から在籍している生徒で、入会後にめきめきと頭角を現し、いまや立派なゼミの看板となっている。彼の快進撃を聞いて入会を決意なさった他の保護者様も複数名いらっしゃる。常に努力を怠らず、引退前は部活動も全力の文武両道の生徒。僕が授業中に示すアドバイスを事細かに覚えていて、実践してくれている。

 得点ランキング2位、中3生のTくん
 彼もまた、開業当初から在籍する生徒で、部活に熱心な生徒。入会当初は成績が振るわなかった彼だが、3年になってからは火がついて、以前の定期テストでは一気にゼミ内トップとなり、その後も常にゼミの上位に居続けている。いつも私の授業に熱心に耳を傾けている、学才が豊かな生徒。

 得点ランキング3位、中3生のSさん
 中2の前半に入会したSさん。彼女は入会から間もないうちに得点を100点、150点と伸ばし、あっという間に400点を超え、そこから少しだけ伸び悩んでいたが、努力を怠らず、ついには450点まであと数点というところまでに成長してしまった。彼女は常に『自分で考えること』に重点を置き、難しい問題であってもまずはできる限りの解答を示そうと努力をする生徒であったために、ここまで伸びたのだと僕は思う。

 得点ランキング4位、中2生のKさん
 入会当初から高得点をキープし続けており、平均点が下がったテストにおいてもそれに引っ張られることなく安定感を見せてくれる。授業の復習の中で、誰もが忘れている知識をいつも彼女は覚えているため、困ったらKさんに当てることにしている。僕が信頼を置いている生徒。

 得点ランキング5位、中2生のHさん
 前回のテストで点数を下げてしまっていた彼女は、僕が口うるさく言うまでもなく、大雨が降ろうが一人で進んで自習にきて黙々と勉強をし、ついには過去最高点を取ってしまった。失敗をした後、自分で立ち上がり、努力を以って評価を取り戻すその姿勢は、大人でも早々に真似ができるものではない。


 6位以下、いずれも優秀な生徒だが、今回は省略させていただくこととする。
 理由は明白。
 6位以下の生徒たちはいずれも、6位以下として評価すべき生徒ではないからだ。
 その中には実力テストでゼミ内1位の生徒や、私でも同情するほどに多忙な中、縫うようにして勉強をしていた生徒、才能とやる気に満ちており、まだ点数を上げてくるであろう生徒が含まれるからだ。
 彼らはそのうちにトップ5に食い込んでくるであろうから、その時にあらためて褒めちぎってあげたい。


 ちなみにこのテスト評価表、唯一の欠点がある。
 それは附属中学校の生徒の評価をどうするかということだ。
 附属の定期テストは公立のテストよりずいぶん難しく、平均点が非常に低いため(400点以上がほぼいないようなテスト)、得点だけで評価をすればどうしてもランキングに入らない。
 ということで今回、附属中の生徒においては僕の独断で、二人の生徒を評価させていただいた。

 今回評価した附属生は中2のS君とI君。
 彼らはほぼ同時期に当ゼミへ入会した生徒で、以前は二人とも同じ学習塾に通っていたらしい。示し合わすこともなく、偶然、同時期に入会した二人。入会前は二人とも成績が伸び悩んでおり、悪くもないが、良くもないというような成績。入会後2回の定期テストを経て、二人ともが学校内の順位をおよそ40番も上げている。
 入会当初、僕が彼らに言ったのはこんなことだったと思う。
「まずは全力で勉強してみなさい。僕は君たちの成績を上げたりしない。君たちが努力をして勝手に自分で成績を上げるんだ。勉強量を増やすだけでいい」
 というような冷たい言葉だった。けれど、僕には初めからわかっていた。この二人が素晴らしい才能を持っていることを。勉強する癖さえあればそれだけで、本来彼らが位置すべき高みへ、勝手に上ってくれることを。
 高めあえる二人の関係を、僕はとてもうれしく、うらやましく思っている。


 さて、得点ランキングとは別に、「得点上昇ランキング」のようなものもある。前回の定期テストから30点以上得点が伸びた生徒を評価したものだ。

 こちらの1位は、夏から入会した中2のYさん。
 たった数か月で67点も成績を上げたYさん。いつもおっとりとしている彼女だが、最近の授業の様子を見るに、なるほど僕の言うことをよく聞いている。さらに先日の数学の授業では「まあ、入試問題レベルだし、みんな答えられないだろうな」というような難しい問いかけを、少し悩んだあとでスッと答えて見せた。勉強に真剣で才能もある。きっともっと伸びることだろう。


 2位は中2のK君。
 長らく成績が伸びず、親御さんと何度も相談しながら、あきらめることなく指導し、ついに成果を出し始めたK君。実力テストも含めて好成績だったが、点数の聞き取りの際に「おっ、結構頑張ったな!」と僕が言うと、彼は「いえ、理科がもっととれました」と不満気。僕はこれが何より嬉しい。加えて、授業に臨む姿勢が以前とは違う。僕の中の君の評価も以前とは全く違う。もっと成績を上げて、もっとベタ褒めさせてほしい。


 3位は中3のR君。
 47点も伸ばしたR君だが、彼の場合はそれこそ、僕が成績を伸ばしたわけではない。というのも彼は入会したのはつい先月で、それから毎日、ほぼ休むことなく毎日のように自習に来ているのだ。ラストスパートとはまさにこのことで、これが途切れることがなければ、おそらく逆転できる。入会があと3か月早ければ、今回は高得点者ランキングの方に入っていたことだろう。次回はもっと期待しているよ。


 さて、4位以下の生徒たちもみなそろって30点以上、得点を伸ばしている。段塚ゼミでは30点アップや50点アップは当たり前のように起こるわけだが、僕の目標はあくまで「全員の成績が上がること」だ。次回のテストでは420点以上の高得点ランキングも、得点上昇ランキングも、もっと賑やかになることを期待している。


 余談だが、段塚ゼミはとうとう、小中ともに全学年が満席となりそうだ。いつも言っていることだが、やる気のない生徒は、入会待ちの生徒たちに席を譲ってくれないか。ただ、やる気さえあれば、成績が上がらなくても絶対に見放したりしない。
 あと、これもいつも言ってることだが、僕は君たちのやる気を引き出したりしない。君たちの評価を変えられるのはいつも、君たちだけだ。